Origin of St. Patrick’s Day

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2月 13, 2018

いまでは世界的に有名なお祭りの日となっているセント・パトリックス・デーですが、もともとはアイルランドの宗教的な祝祭日です。

3月17日。
伝説によるとこの日は、5世紀頃アイルランドにキリスト教をもたらしたとされる、聖パトリックの命日だと伝えられてきました。聖パトリックは、当時アイルランドの土着信仰であったドルイド教と融合させながら、キリスト教をその地に溶け込ませていったといいます。

そんな聖パトリックを讃える初めての祝祭が行われたと認識されているのは、そこから12世紀もの時が流れた17世紀、カトリック教会でのこと。長いあいだ伝統として受け継がれていった祭礼の日は、1903年に、アイルランドで正式な国民の祝日となりました。それが今日まで続く、セント・パトリックス・デーです。

この日のために人々が身につける代表的なものが、「緑色」と三つ葉の植物、「シャムロック」。
イベントやパレードを楽しんだ後は、パブに行って楽しむことが定番の過ごし方ともいわれているように、セント・パトリックス・デーになると、みんながこぞってビールを飲むというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
実はいまも国民の約78%(2016年アイルランド国勢調査)をカトリック教徒が占めるアイルランドでは、3月17日は宗教的な日であることから、1970年代まで国の法律によって、パブを閉店することが義務づけられていました。

またこの時期は、カトリック教徒にとって復活祭の前に食事と飲酒を制限される、「四旬節(しじゅんせつ)」にあたります。しかしセント・パトリックス・デーだけは、何を飲んでも食べてもよい日とされているのです。

やがて1995年からは、政府が主体となって行う、国の祝祭行事に。
首都ダブリンで、数日間に渡って開催されるセント・パトリックス・デー・フェスティバルは、アイルランドの人々にとって、年に一度の特別な行事となっています。フェスティバル期間中は、国内外からたくさんの観光客が訪れ、パレードのほか花火やコンサート、屋外イベントなどを開催。夜になると街の名所が、グリーンの光でライトアップされます。

現代のセント・パトリックス・デーは、本場アイルランドが受け継いできたものと、世界各地に移住したアイルランドの人々がその土地で発展させてきたものの影響を受けながら、こうした長い年月を経て、みんなが人種や宗教を超え、一緒に楽しめるようなイベントとなったのです。

 

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