A Short Lecture on Irish Literature

アイルランドはノーベル文学賞作家を4人輩出している国です。今回は、今年生誕150周年を迎えるW.B.イェイツを中心に、5人の作家とその作品をご紹介します。

W.B.イェイツ>


ウィリアム・バトラー・イェイツはアイルランドで初めてノーベル文学賞を受賞した、アイルランドを代表する詩人・劇作家です。19世紀後半~20世紀初頭にかけてアイルランドではイギリスによる圧政に反発して文芸復興(ケルティック・ルネッサンス)が盛んになります。これは主にゲール語、アイルランド民話を見直そうというもので、イェイツは積極的にこの文芸復興に参加しました。アイルランドの民話の編纂に携わり、民話に触発された詩を残しています。イェイツはアイルランドの神話や伝承を下敷きにした劇を何作も残し、日本の能も彼の作品(戯曲)に影響を与えました。アイルランドの独立運動にも参加したイェイツは、上院議員も務めていました。

<アイルランドの文学と作家たち>

世界的に有名なアイルランド人作家としては、オスカー・ワイルド(代表作:『幸福の王子』、『ドリアン・グレイの肖像』、戯曲『サロメ』)、ジェイムス・ジョイス(代表作:『ユリシーズ』)などが挙げられます。アイルランドの首都ダブリンで生まれたワイルドは、イギリスに渡り、次々に話題作を生み出しました。ジョイスの代表作『ユリシーズ』はホメロスの『オデュッセイア』の構成を借りた作品です。その他、最近実写化された『ガリバー旅行記』のジョナサン・スウィフトや『ドラキュラ』のブラム・ストーカーもアイルランド人の作家です。